“ フランス語をはじめて、
自分の世界が広がった感じがしますね ”
Nobuyasu.F さん(60代 / 男性)
今回は、2016年より自由が丘校にご通学されているNobuyasuさんにお話を聞きました。
Nobuyasuさんは、仕事でアメリカに長年住まれた経歴をお持ちで、フランス語は退職後に始められたそうです。現在は奥様と同じクラスで一緒に勉強されています。
Q. フランス語を学ぼうと思ったきっかけは何ですか?
娘がフランスに留学をしたことを機に、フランス語を始めました。
そのときは退職後で、時間があったこともあって、いい機会だと思ったんです。
Q. 娘さんに会いにフランスにも行かれたんですか?
フランスにはリヨン、パリ、モンサンミッシェルと3回行きました。
最初の滞在先は、娘の留学先のリヨンへ。
そこでたまたま、東京の住まいの近くにもあるパン屋「PAUL」を発見して嬉しくなって、そこで休憩しようということになったんです。
最初はウエイトレスの方の態度がとげとげしいなと感じたんですが、こちらがフランス語で話しかけると、相手の態度が変わるのが分かりました。
非常に親切な感じになって、
「日本から来たの?」
「日本のアニメ好きだよ」
なんて気さくにいろいろお話できたりして楽しかったです。
フランス語を学んでいて良かったな、と思った瞬間のひとつでした。
Q. リヨンとパリの街並みを比べてみて、どう感じられましたか?
パリでは主に美術館や観光地めぐりをして、そこからバスツアーでモンサンミッシェルへ行ったんです。
やはりパリの街は、雑然としている印象を受けましたね。
観光地ということもあるんだろうけど、警察官が武装して歩いていたりして。
行った街の中では、やはりリヨンが一番落ち着いていましたね。
Q. お仕事で長年住んだアメリカと比べて、どう感じられましたか?
やっぱりフランスは歴史のある国だと思いましたね。
そういった意味では、日本人にはフランスの方が親しみのある国なんじゃないのかな。
日本だと、海外の情報の半分はアメリカ経由っていう感じですよね。
でもいざフランスに行ってみて思ったのは、むしろこっちの方が文化的な近さを感じるし、
もし本当に付き合うのであれば、より理解が深まるんじゃないかって思いました。
やっぱり非常に若い国と、長い歴史をもった国というところで違いを感じましたね。
考え方についても、一般のアメリカ人だと白黒はっきりつけるという感じなんですよね。
映画をみててもそうですが、善対悪みたいな構造が多いですよね。
フランス映画は逆に、暴力的なものはあまりなくて、人生の一コマに焦点をあてて、そこをずっと深掘りしていくような感じですよね。
そういうところに国民性が現れていると思います。
だから、そういった意味では、本当はフランス人の方が仲良くなれるのかなっていう気はちょっとしています。
Q. サンパの先生を含め、フランス人とお話する機会があると思いますが、アメリカ人と比べてどのように感じますか?
私の先生はベルトランですが、多分、言葉の問題さえなければほとんど日本人と同じように話ができると思いますよ。
アメリカ人と話しているときと比べて違和感がないんですよね。
「こういうことを考えているんだろうな」
「こういう意見も言うだろうな」という感じで話を聞いています。
あと、フランス人はそれなりに空気を読みますよね。
ベルトランもそうなんですが、いろいろ気遣って話をしてくれているなっていうのが分かるんですよ。
それと、フランス人も自分の意見を持っていたり、「個」を大事にするんだけど、アメリカ人ほど極端なことはやらずに、一定の枠のなかで自分をコントロールしているみたいな印象を受けます。
Q. フランス語を勉強する際、英語を話せることで何かアドバンテージを感じますか?
確かに単語は似ているものもありますが、それでもなかなか覚えるのが大変です。
フランス語はやっぱり英語に比べて文法が複雑で、いろんな規則もありますし、単語がなかなか増えていかないのが大変でした。
今も試行錯誤しながら覚えていますが、その点では、エコールサンパの授業の形式には満足しています。
先生が忍耐強く、何度も繰り返し同じことを教えてくれるので、その中で自然に慣れていくことができますね。
そのおかげで苦痛を感じずに、楽しく勉強できています。
語学はやっぱり繰り返しながら覚えていくしかないのかなと思います。
Q. フランス語を学んでから、生活に何か良い変化はありましたか?
フランス語を勉強して、ほんのちょっとだけど自分の世界が広がった感じがしますね。
身近なところで言うと、フランス語を勉強しはじめて分かったんですけど、結構フランス語のお店の看板があるんだなっていうところに気づきました。
さりげなく使っている言葉にもフランス語が入ってたんだと。
あと、国際報道をみていてもフランス経由の報道が多くて、たまにフランス語を聞いてて分かったりすると非常に嬉しいです。
そういう意味で、ちょっと自分の関心の幅が広がったというのは、大きい収穫だと思います。
Q. 現在は奥様と同じクラスで勉強されていますが、それもいいモチベーションになっていますか?
こうやって続いているのも、家内と二人で勉強しているという部分はあると思いますね。
わからないところは、大体、私の方が教えてもらってますけどね(笑)
それと、いい会話の種になっていると思いますね。
Q. やはり趣味でフランス語をやるのと、会社で英語を話されていたときとでは、話すときのストレスなども全然違いますか?
全然違いますね。
別に試験を受けるわけじゃないですし、会社にいるときとは違いますからね。
今は純粋に気楽に楽しんでます。
あとはボケ防止にもなるだろうし(笑)