【フランス語検定4級】過去問を徹底分析!対策すべき単語・文法は?

【フランス語検定4級】過去問を見てみよう!対策すべき単語・文法は?

仏検は、フランス語能力を測るための検定試験です。

正式名称は「実用フランス語技能検定試験」といい、略して「フランス語検定」「仏検」と呼ばれています。

学生のときに英検を受けたことがある人がいるかもしれませんが、それのフランス語版といえます。

そして、この記事では、フランス語初級者が自分のレベルを把握するのにぴったりの仏検4級を取り上げます。

ここでは、仏検4級の勉強法や、対策すべき単語・文法などを、独自に編集した過去問を取り上げながら解説していきます。

どんな試験なの?難易度はどうなっているの?
合格のための勉強方法は?

これらのポイントについて、お話していきます。

仏検4級の難易度、合格までにかかる時間

4級の難易度は、学習時間100時間以上を目安に設定されています。

毎日一時間、効率よく学習を続ければ、準備期間4ヶ月で合格できることになります。

週1回のレッスンで2年間、週2回なら1年ほどかかると言われています。

しかし、短期間で集中して取り組んだ方が効率よく対策ができるため、数年かけて取り組むのはおすすめしません。

仏検4級、筆記試験の勉強方法

4級は、基礎的な単文をつくることができ、シンプルな対話文が理解できるレベルを想定してつくられています。

必要な文法知識は現在、近接未来、近接過去、複合過去、半過去、単純未来、代名動詞、命令法です。

実際の問題を見ていきましょう。

冠詞の基本をマスターしよう

例えば、こちらの選択問題。

(1) C’est () belle assiette.
(2) Elle a mal () genoux.
(3) Il y a encore () place dans ma valise.
(4) J’adore () chien.

選択肢: aux, de, de la, le, un, une

名詞の性を覚え、各種冠詞を理解していないと解けない問題です。

名詞の難易度は日常会話で使われるものですので、基礎単語を勉強すれば難しくはありません。
しかし、冠詞はいくつか種類があり、明確に違いを理解していなければ間違えてしまうかもしれません。

基本的な文法を復習する必要がありますね。

代名詞や前置詞を理解しておこう

次にこちらの選択問題を見てみましょう。

C’est ton ordinateur ?
─ Non, c’est () de mon père.
(1) celle (2) celui (3) ceux

この問題では、指示代名詞の知識を問われています。

他にも、人称代名詞(lui, elleなど)、前置詞の知識も問われます。

これらは、文法書の例文を覚えたり、自分の身の回りのできごとで文章を作り直したりするなどして、自分の知識にしておきたいですね。

私たちエコールサンパでは、これらの知識を文法として学ぶのではなく、会話を通して身につけていくレッスンを行っています。
複雑な文法も、毎週のレッスンで少しずつ、口からスッと出てくるようになりますよ。

会話文に慣れておく

対話文を完成させる問題もあります。

A : Allô, je suis bien chez monsieur Martin ?
B : ()
A : Alors je rappellerai.

(1) Oui, c’est de la part de qui ?
(2) Oui, je veux bien.
(3) Oui, mais il n’est pas là en ce moment.

二人の会話文を意味の通るようにするには、どれを選ぶべきか、という問題ですね。

しかし、前後のつながりを理解する必要があるので、フランス語の会話に慣れていることが必要になってきます。

普段から会話文に触れているか、会話をしているかが大切です。
たとえば、文法書の単文を読むだけではなく、テキストのダイアローグ、リスニングのスクリプトなどの読み込みが必要になります。

さまざまな時制で動詞の活用を覚えよう

4級では、さまざまな時制の知識を問われます。

来週は海に行かないつもりです。
La semaine prochaine, je n’() pas à la mer.
(1) irai (2) iras (3) iront

ここでは、未来形の活用を問われています。

他にも、義務、命令、過去などの理解を求める問題が出題されます。

複雑な語順に注意

次の並び替え問題では、語順のルールを理解して、文章をつくれるかどうかを問われています。

Ne () () () () émission de télé.
cette, leur, montre, pas

疑問文、否定文、命令文など、幅広い文法で語順を確認しておきましょう。

また、ここでは慣用句の知識を問われることもあります。
例 : avoir besoin de、avoir l’air + 形容詞など

仏検4級、聞き取り試験の勉強方法

基礎的な文の聞き分けができるか、日常でよくあるやりとりを理解できるか、そして数を聞き取れるかなどが問われます。

筆記試験と同じく、対話文が意味の通るように選択することができれば、正しい解答を選ぶことができるでしょう。

(ネイティブ音源) Quand est-ce que vous partez ?
(1) À la prochaine station.
(2) Demain matin.

また、少し長い会話文を聞いて、内容にあう選択肢を選ぶことも求められます。

どの問題も、正しく聞き取ることができ、基礎レベルのフランス語知識があれば解答できるはずです。

対策としては、やはり日頃からフランス語を話しているかどうかが重要になってきます。

頭の中でアウトプットしているかどうかも大切です。
しかし、間違えたときに直してくれる人がいなければ、なかなかミスに気づけません。

試験の数週間前からリスニング対策講座を受けたり、会話レッスンに参加したりすることをおすすめします。

まとめ:日常会話で使われる時制を学ぼう

この記事では、フランス語検定4級の対策をおおまかに説明しました。
これからフランス語を勉強しようとしている方は、覚えることが多そうで不安になったかもしれませんね。

これらを全部一度に覚えようとすると、混乱してしまい、結局忘れてしまうということになりかねません。

ですから、まずは”最もよく使われる単語や文章”に慣れていきましょう。

具体的には、まず日常会話でよく使われる時制に絞って、フランス語力を高めていくことから始めましょう。

最低限、押さえておきたい時制はこちらです。

  • 現在
  • 近接未来
  • 近接過去
  • 複合過去
  • 半過去
  • 単純未来
  • 代名動詞
  • 命令法

基本が身についてきたら、ネイティブと会話練習していきましょう。
リスニングが自然と鍛えられ、聞き取り対策にも有効ですよ。

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